大会企画 「挑め生態の若者たち」

企画者: 奥崎穣,岸田治(北大・北方生物圏フィールド科学センター)

個体群生態学会は1961年の設立以来、たくさんの立派な生態学者を輩出してきました。大会での発表と闊達な議論がその原動力であったということは想像に難くありません。今大会では、大会企画として若手生態学者の口頭発表会を催します。一人30分、自身の研究を存分にアピールしてもらい、皆で議論を楽しみたいと思います。前回の定山渓大会以来、9年ぶりの”合宿“大会です。本企画の最中はもちろん、夜の宴においても、ここでの発表を肴に熱く議論を交わし、個体群生態学の将来を担う若手研究者の活動を大いに盛り上げようではありませんか。

 

講演リスト(スライドは英語ですが発表は日本語の場合があります)

第一部 11月3日(木) 16:00-17:45

Yutaka Okuzaki (Hokkaido University)

Body size differentiation by prey size and reproductive interference in the ground beetle Carabus japonicus

(餌サイズと繁殖干渉を淘汰圧としたヒメオサムシの体サイズ分化)

Hiroki Mizumoto (Hokkaido University)

A challenge for developing the system that aimed to detect distribution and quantify biomass of endangered species Itou (Parahucho perryi) simultaneously by using eDNA technique

 (環境DNA技術を用いた絶滅危惧種イトウの分布域・生物量の同時検出系開発への挑戦)

Jun-ichi Okano (Kyoto University)

Mechanisms maintaining intraspecific variation of material use in case-bearing caddisflies  

(動物の巣作りから眺める個体群・群集)

 


第二部 11月4日(金) 12:30-15:00

 

Kazuya Kobayashi (Kyoto University)

Intraspecific competition over mating promotes the stable co-existence of competitive species

(種内競争と種間競争のトレードオフ~多種共存メカニズムとして~)

Yuzu Sakata (Akita Pref. University)

Temporal dynamics of resistance in an exotic plant Solidago altissima: geographic variation of plant-herbivore interactions in native and invaded range

(原産地と侵入地における植物—植食者相互作用の地理的変異から外来植物の抵抗性の動態を解明する) 

Yuichi Isaka (Hokkaido University)

Change, chance, and challenge

(研究題材の「変化」はチャンス)

Nobuaki Mizumoto (Kyoto University)

The mechanism creating intraspecific variation of termite building structures provides the evolutionary perspectives of collective behavior

Genki Sahashi(Hokkaido University)

To migrate or not to migrate: a view based on inter-population variation in a threshold trait and ultimate mechanism in salmonid fishes  

(回遊すべきか、せざるべきか:生活史二型の頻度に個体群間変異が生じるメカニズムをサケ科魚類を用いて紐解く)


講演者の公募はすでに終了しました(2016年9月9日)(以下は参考情報です)

講演者の公募:求む! 熱い若手生態学者

 

本企画で発表してくれる若手研究者("若手"は自分で定義可能)を5名程度募集します。ここで一発自分の研究をアピールしたい方や、自身の研究に対する熱い議論や叱咤激励を求めている方、大チャンスです。 ふるってご応募ください。

応募の締め切り

9月8日(木)

応募方法

  • 電子メールに①氏名、②所属、③連絡先メールアドレス、④電話番号、⑤発表タイトル(仮)、⑥発表の概要(日本語200~500字 or 英語100~250words)を記入し、 populecol32@fsc.hokudai.ac.jp 宛てに送ってください。メールの件名は必ず「若手発表応募」としてください。
  • 申し込み後、1週間以内に応募確認のメールをお送りします。確認メールが届かない場合は、お問い合わせください。
  • 応募者多数の場合には、申し込み締め切り9月8日よりも前に締め切らせていただくかもしれません。早めにお申し込みください。
  • 発表者は通常の大会参加費を納めていただきます。非会員の方でも発表していただくことができますが、参加費を考慮すると会員になったうえで発表するほうがお得です(参加費についてはこちらをご覧ください)。
  • 発表の重複制限はありません。一般講演(ポスター)やシンポジウムで講演する方でも、この企画にご応募いただけます。
  • なお、講演者が日本人の場合、発表は日本語でかまいませんが、スライドは英語で作成していただきます。